小説 World-・ 4

朝-----
「そんじゃ!行ってきます!!」
「なんでオマエが言うんだよ。」
マーメナのボケにゼロムが的確なツッコミをいれる。それが、日常風景だった。
(このトークも、あまり見れなくなるのか〜。)
変なところに寂しさを感じながら、私は満面の笑みで2匹にこう言った。
「いってらっしゃい!」
他人から見たら殴り合いのようなことをしている二人の背中を見つめながら、私はこれからおこなうことを考えていた。
(これで仕事ができる時間が増えた。さて、まずはアジトにいって、リーダーに仕事をもらおう。)
二人が見えなくなったのを確認し、私は手早くしたくをしてアジトへ向かう。
アジトの場所はココから4キロほど離れた場所だ。遠いから多少時間はかかるが、慣れた道なので30分もかからない。...いや、違う。私が超人的身体能力を身につけているからだろう。本気をだせば10分程度でついてしまう。
「お、メルナスか。リーダーが捜してたぜ?」
話かけてきたのは私の仕事仲間、ギルマジルフェだ。名が長いからみんなはギルマと呼んでいる。
「ギルマ、リーダーが捜してるって...どういうこと?」
「俺に聞くなよ。とにかく、捜してたっていうことだ。ほら、早くいったほうがいいぜ。」
「分かったわよ。今すぐ行くから。」
そう言って私は走り出す。アジトはもう目と鼻の先だ。
つづく-----